2006年03月28日

年収「1,668万」、それとも年収「212万」、貴方が作りたい家庭はどちら?

(外資系転職相談キャンペーンを実施しております。是非ご利用下さい。お待ちしております。)

af048974.jpg(Daijob.com掲載コラムより)

こんにちは。e-Rirekisho.comのセルダル・バシャラです。いつも当コラムをお読み頂き、本当にありがとうございます。また、皆さんからの大変ご親切なフィードバック、心より感謝しております。

私からのご報告ですが、おかげさまで、3月22日にe-Rirekisho.comのニューヨーク連絡事務所を開設致しました。近々ニューヨーク在住のお客様ともお会いできればと思います。引き続きe-Rirekisho.comを宜しくお願い致します。

さて、昨日 (2006年3月27日) 、総務省はとても大事な調査結果を発表しました。2004年の統計によると、年収が最も多い世帯「平均1,668万円」の平均資産額は年収が、最も少ない 「平均212万円」 の平均資産額の3.4倍に拡大したそうです。この格差は1999年に3.1倍であり、10年間縮小してきたものの、初めて拡大傾向に入ったということが、その調査の結果として出てきました。

実は、昨日ちょうどコーチングをご受講された、あるクライアント様と同じ話をしていました。マーケティング専門の女性の方で、昨日一緒に新宿でトルコ料理を食べました。

「最近、コンシューマーマーケティングでどんな傾向を見ていますか」 と彼女に聞きました。 彼女の答えは 「どの製品でも値段やクオリティの格差が出てきています。例えば、デパート売り場でその格差は本物の段差となり、下の方に2万円以下の靴が展示され、上でおしゃれな方で5〜10万円レベルの靴が販売されています。もちろん、他のものもそうです。」 でした。

ちょうど関連性もあるので、以前から不思議に思っていたことも彼女に聞くことにしました:

「能力が高く、自分で研究したり、コーチングを受けたりして、自分のために準備してがんばれば、簡単に700〜1,000万円を稼げる優秀な20・30代のプロフェッショナルが、なぜ200〜300万円の収入に甘んじているのか、疑問です。」

そのクライアントの答えは、私が今まで考えていないとても女性的な発想でした:

 「多分その方々も700万円以上稼ぎたいでしょう。ただ、女性の場合もっと大事なことは、結婚することで、もし将来の旦那さんは700万ぐらいの年収があれば、二人で合わせて1000万となり、それで幸せな生活を送る夢を見ているのではないでしょうか?」

「但し、いい結婚相手を見つけるとは限らないので、実はリスクの高い判断です。いつまでも300万円の年収のままであったら、万が一結婚できなかった場合、自分のマンションも買えないし、豊かな生活も送れないでしょう。」 と答えを続けられました。

「なるほど」と思いました。今までそのようなことが思いもよりませんでした。私の男性としての意見ですが、妻はせっかくいろいろ苦労して働くのであれば、年収の高い、やりがいのある仕事をした方が、本人のプロフェッショナル成長のためにも、家族のためにもなるのではないかと思います。

例えば、年収やサービス料金の格差が広がる中で、当然、学費の高い私立学校と公立学校の差も広がっていきます。更に高い、外国語で教育をするインターナショナルスクールも世の中で当たり前のように増えていくでしょう。やはり、自分の子供にできるだけ高い教育を受けさせたいなら、何とかして、学費が払えるぐらいの収入がほしくないですか?

一生住みたい家やマンションを買うとき、ローンを組むことが一般的です。年収のレベルにより、借りられる金額がかなり違ってきます。もちろん、その金額で、どこでどのような家が買えるかも決まるので、毎日の生活や子供が育つ環境がかなり影響を受けます。

また、たまに国内や海外旅行に行ったり、いいレストランで外食したり、少しおしゃれな服を着たりするのは、欲を出すことではなく、とても人間的で、生活上、子供に生きがいや豊かさを感じさせるためにも良いのではないかと思いませんか?もちろん、そればかりを考えるのもお勧めできませんが、たまに自分に贅沢をさせた方が、心の余裕ができ、仕事でももっといい結果が出せます。

一方で、安い年収で資産が減っているばかりですと、来月の生活費の不安、将来の不安、定年後の不安が貴方を支配してしまい、どんなに好きな仕事をしても、満足できる結果が出せないのも事実です。野性的な実力主義が浸透しているアメリカ等を見ますと、同じ優秀な学歴でも、借金したままで亡くなってしまう方が圧倒的に多いです。

それでは、どのような対策をとれば良いのでしょうか?

1. まず、貴方はこの統計のどちらの部分に入りたいか決める必要があります。平均年収「1,668万円」の方か、それとも「212万円」の方か。

もし答えは「1,668万円」の方であれば、次のこのような質問をして下さい:

「どうすれば年間1,668万円稼げますか?」

もちろん、1,668万円は世帯収入で、一人の場合約700〜800万円ぐらいでも十分ですよ。私のクライアント様の例で見ますと、会社や職種選びに十分注意すれば、20代でも簡単にその金額が稼げます。

2. ほしい年収を決めた上で、貴方にその金額を払ってくれる会社を探します。また、既にとても入りたい会社がありましたら、その会社が貴方に出せる一番高い年収を調査します。

多分ご存知だと思いますが、外資系企業は二つのことを必ず調査します:

− 優秀な人に働いてもらえる妥当な年収の相場

− 万が一雇った人が組織に合わなかった場合、スムーズにやめてもらえる方法

この情報のために、高額の市場調査を買ったり、人事コンサルタントを雇ったりします。

給料交渉で負けないために、貴方もその会社以上に徹底調査をしなければなりません。

3. 会社に入ってからもまず、同僚に良い第一印象を与えた上で、常に自分の市場価値を意識し、それを上げるための努力をします。

会社に入ってからの第一印象がとても大切です。第一印象で、貴方の仕事の「でき」と貴方の「可能性」が評価されることがよくあります。貴方は「なかなかよくできる」と思われるか「本当にこの人で大丈夫かなあ」と思われるかはこの第一印象のときです。

この第一印象及び試用期間の段階を無事乗り越えられたら、今度、会社に十分貢献しながら、自分の市場価値を上げるような努力をして下さい。必要であれば、外部の学校へ通うことも念頭においてください。

「どうすれば、会社にもっと貢献できるか」と常に考えれば、自動的に自分の市場価値を上げるための活動に導かれます。

4. 万が一会社がなくなったとしたら、自分はどこでどのような仕事ができるか、常にチェックする。

もちろん、せっかく好きな仕事をしているなら、できるだけ長く働いて頂きたいのですが、今、どの会社に何が起きるか本当に分からない時代です。いつの間にか、他の会社に買収されたり、あるいは粉飾決算で経営が不安定になったり、デリバティブ取引等で大きな損害をかかえたりすることが、どんなに大きくて有名な会社でも考えられます。

そういうときに備えて、自分がいつでも他で働けるような準備をしていくのが、賢明ではないかと思います。

5. 自分の成長が止まってしまったと思ったら、次の行動をとります。

以前書かせて頂きました「ピーター・ドラッカーが教えてくれた転職タイミングの秘訣」に書いてあります、ピーター・ドラッカーの転職のタイミングについてのアドバイスを思い出しましょう:

「もし今の環境ではこれ以上何も学べない場合、今の仕事があなたに何かを挑戦させる気持ちを掻き立てない場合、“定年まであと20年”と定年までの年数を自然と数えてしまう場合、そんな時はその環境から抜け出しなさい。今の平均寿命を考えると、ナレッジワーカーにはセカンドキャリア、新しいスタートがいつでも可能です。」

どんなに素晴らしい会社でも、自分の成長が止まってしまうことがやはりあります。上司との関係がうまくいかなかったり、どうしても責任のある仕事を任せてもらえなかったり、あるいは、貴方しかできる人いないので、いつまでも将来性のない仕事をさせられたり、いろいろな好ましくないことが考えられます。

そのとき、やはり、その会社の中で奮闘しながら、毎日ナーバスになってしまうより、他のところで新しいスタートした方が将来に関して期待が持てるようになり、明るく楽しく仕事ができます。

この5つのステップは少し自己中心的ではないかと思われるかもしれませんが、今まさに自己責任の時代で、貴方自身が考えなければ、誰も貴方のことを考えてくれない、考えようとしても、できなくなっているのが、世の中の事実です。

冬の後に春があり、そしていずれは桜が咲くように、貴方の人生もいつでもまた咲き始めます。但し、人間の場合、他の自然物と違って、それを自分で決める責任があります。平均年収「1,668万円」の家庭になりたいか、それとも「212万円」の家庭になるか、今すぐ決めましょう。そして、それを達成するために自分でできること、その大事な第一歩を今すぐ考え始めましょう。

ではまた。

セルダル・バシャラ
英文履歴書作成のe-Rirekisho.com代表

PS:
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