2006年03月14日

外資系企業の採用戦略を考慮した転職プランの立て方

(英文履歴書無料レビューキャンペーンは終了致しました。ご好評ありがとうございました。)

af048974.jpg(Daijob.com掲載コラムより)

こんにちは。e-Rirekisho.comのセルダル・バシャラです。皆さんからのご親切なコメント、本当にありがとうございます。今日はホワイトデーですね。でも、私にとってもっと重要なのは今日が結婚記念日だということです。このきっかけに妻に感謝の気持ちを送りたいと思います。

さて、本題に入りましょう。

ご存知のように日本経済は今大きな転換期にあります。いよいよゼロ金利政策が解除され、消費者金利も15年ぶりの高水準です。アメリカを始め、世界主要国も今日本の再出発に注目しています。膨大な投資ファンド等が日本のこの成長に乗り遅れないように急いでいます。

キーワードはこの 「乗り遅れない」 ということです。

投資において一番早い稼ぎ方は 「トレンドに乗る」 ことです。一旦そのトレンドを逃したら、次が来るまでどれぐらい待たないといけないか、誰も分かりません。

労働市場にもこのようなトレンドがあります。そのトレンドを理解するために、企業の採用パターンを整理する必要があります。

企業の3つの採用パターン

1. ワークロード上、既存の組織で対応できないため、緊急に補助メンバーが必要なとき

2. どなたかメンバーが退職したとき、その予算が消えてしまう前に、代替の人を採用したいとき

3. 今度のビジネス展開において人材が必要と感じられたとき。

今、まさにこの3つのパターンのすべてが存在している、高収入転職のためにまたとない機会です。

企業がビジネスプランを立てるとき、必ず人員計画もします。どのような人材をいつ雇いたいか、そしていくらまで給料出せるかを事前にディスカッションし、役員会で決断することがほとんどです。外資系企業の場合、本国で最終承認をもらうのが通常です。そのとき、日本の社長たちがわざわざ本国に足を運び、日本のビジネスプランの交渉をします。

そのビジネスプランを市場に対するエクスペクテーション(期待)で決めますので、期待がもっとも高い今こそが、優れた企業への高収入転職は一番しやすい時期だと思います。

トレンドに乗り遅れたら損します。このトレンドに乗り遅れたら、どのようなことを失うかも是非理解して頂きたいと思います。

1. 人数制限のため一番入りたい企業に転職できなくなります

ご存知のように、いくら業績の良い企業でも、雇える人数には限界があります。直接売り上げに繋がるような営業職でない限り、組織が埋まってしまったら、次に雇えるまで、かなり時間が経ってしまいます。 日本の企業に 「優秀な人ならとりあえず雇っておきましょう」 という発想もありますが、そのような企業に入ると後悔する人が多いです。なぜなら、必要以上のメンバーが集まると、全員を充実させる仕事がなかなか作れず、結局社内のモラルが落ちてしまいます。また、組織内の政治等もこういうとき発生します。夢を持って入社したのに、仕事を任せてもらえなかったり、関係のない部署に移動されたりするようなことが珍しくありません。そのような組織の中にいるだけで不満がたまってしまいます。

2. 採用フリーズ (凍結) にひっかかってしまいます

先ほども申し上げましたように、企業は人員計画を市場へのエクスペクテーションで決めます。5-6月ごろになると、そのビジネスプランはどれほど実現できるか、だいたい分かってきます。もし、プラン通りに実績が上がらないと分かると、急に採用フリーズの命令がおります。そうなってしまうと、いくら優秀な人でも、いくらその企業にマッチしても、採用がとても難しくなります。

3. 入社時期によってボーナスが大きく変わります

外資系企業の場合、ボーナスは年に一回しかないというパターンが多いのですが、入社時期によってボーナスでもらえる金額も左右します。使用期間は3-6ヶ月間ぐらいかかるため、7月以降に転職すると、ボーナスがかなり減ってしまいます。

もちろん、今が一番良い時期だからといって、急いでしまうことも避けて頂きたいと思います。計画しないで行う転職では後悔も大きくなる危険があります。

では、どのようにすれば一番健全で早い準備ができるのでしょうか?

1. なぜ転職したいかをよく考え、転職するかどうか、するならいつしたいかを決める。 よく生じることですが、転職活動をしているうちに、最終目標を忘れてしまい、転職自体が目標になってしまいます。しかし、ご存知のように、転職は貴方の夢のワークを達成するための一つの手段にしかなりません。その転職を通じて、何を達成したいか、自分の成長、会社の成長、そして社会にどのように貢献したいか、必ず確認しましょう。給料アップのためのみの転職は絶対に避けていただきたいと思います。お金のみを考えると、キャリアも精神も成長しなくなってしまい、その不満は人生にも大きな影響を与えてしまいます。

2. どこに転職したいか、企業の候補リストを作る。

昔からずっと入りたい企業があるかもしれません。あるいは、友人に誘われたり、ヘッドハンターに紹介されたり。また、Daijobのサイトに掲載されている求人、そして新聞のキャリアページの求人をよくご覧になり、その中で一番やりがいを感じる企業をいくつか見つけましょう。

3. それぞれの企業に入った自分を想像しましょう。

それらの企業で働いている人たち、つまり、自分の将来の仲間たちはどんな人か調べましょう。できれば、その近辺に行き、観察もしましょう。これから、皆と一緒に働くことで本当に幸せになれるかどうか考えましょう。毎日10時間以上も会社で過ごしますので、一緒に働いている人たちはとても大切です。皆さんを見て刺激されるか、成長できるか、インスピレーションを受けられるか。会社帰りに楽しくつきあえるか。また、忙しい会社こそ、社内結婚も多いので、まだ独身でいらっしゃれば、今後のご結婚のことも考えるのがいいかもしれません。

4. 自分の将来ビジョンに一番合っている会社はどこか。例えば、いつか海外で外国人と一緒にグローバルな仕事をしたいかもしれません。そのようなご希望があれば、給料が安くても、英語で仕事ができる国際的な環境を提供してくれる会社が良いでしょう。また、いつか自分で起業したいなら、意思決定力、戦略力、営業力、マネージメント力が磨ける会社が一番理想的です。

5. 自分の好きな分野であるかどうかを確認すること。例え、上の条件を満たしていても、好きな分野でないと、成功する確率が下がってしまいます。好きな分野かどうかを確認するための一番の近道は、その会社のサービス・製品をよく調べることです。また、コンシューマー向けの仕事が好きか、企業向けの仕事が好きか、サービスやソリューションが好きか、もの造りが好きか、様々な観点で徹底的に考えましょう。

もしかしたら、転職をしようかどうかの不安をお持ちかもしれません。その不安を解消するための一番の方法は上記のアクティビティにすぐ取り組むことです。自分に対して、ご家族に対して、その責任があるのではないでしょうか?

毎日の忙しさが貴方を止めているかもしれません。でも、忙しいからといって何も行動をとらなければ、何も変わりませんよ。いいえ、変わります。今よりネガティブになってしまいます。不安の気持ちでい続けると、どんどん自信がなくなり、今の仕事でベストの結果を出せなくなってしまいます。そして、年齢も上がるにつれて、転職もますます難しくなります。

e-Rirekisho.comのあるクライアント様の話です。去年の夏に、自分の将来に関して不安に思ったため、転職相談に来られました。経歴も人柄もとても立派でしたが、何をすればよいか分からないことの心配がありました。その後、しばらく経つと、もっと転職計画を作りたいと思い、長期の転職コーチングプログラムを受けるようになりました。

しかし、しばらく経つと、毎日の忙しさで、せっかく始めたプログラムを一旦中止されました。数ヶ月後 「やはり、何もしなければ、毎日同じことで、何も変わらないので、プログラムを再開したい」 というようなメッセージを頂きました。それと同時に人材紹介会社や自分のネットワークとの連絡を始められ、約2ヶ月で、好きな分野のいくつかの立派な会社から同時に良いオファーをもらいました。30代後半の方ですので、もう少したったら、もしかしたら転職が難しくなっていたかもしれません。

やれば得ることが大きく、やらなければ失うことが大きければ、すぐ取り組むべきではないでしょうか?

今の考え、今の小さな行動が将来の幸せと成功に向けて大きなステップとなりますので、今すぐ行動プランを作ってみませんか?

ではまた。

セルダル・バシャラ
英文履歴書作成のe-Rirekisho.com代表

PS:
外資系転職相談キャンペーンを実施しております。是非ご利用下さい。お待ちしております。


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