2005年12月17日

自分の可能性を知る旅に出ましょう(I)

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こんにちは。e-Rirekisho.comのバシャラです。当ブログを読んで頂き、ありがとうございます。

前回、ピーター・ドラッカーのキャリアアドバイス、つまり「自分の長所を知ること」、そして「自分がいつ変化すべきか知ること」について書かせて頂きました。今日は、大切な転職判断をされる前に、絶対に知っておいて頂きたいことについてお話したいと思います。それは貴方のポテンシャルのことです。

まず下記の質問に答えて頂きたいと思います:

貴方は今どのような市場価値を持っていますか?貴方の今までの経験はどの分野で活かせますか?もし、今の会社が突然なくなってしまったら、どんな仕事ができますか?

それらの質問にすぐ答えられたのであれば、より意識的にキャリアを進められています。しかし、残念ながら、すぐ答えられる方はかなり少ないです。理由はいくつかあると思いますが、一番大きな理由は今置かれている状況や環境に麻痺してしまっているということです。

ある会社である仕事をしばらくやると、その仕事や会社の文化が身についてしまい、他のことがなかなか考えられなくなってしまいます。自分とその仕事や会社をアイデンティファイし、それ以外の道が目に見えなくなってしまいます。これがいわゆる麻痺状態です。もっと残念なことに、何か大きな衝撃でもない限り、日常の生活ではなかなかこの状況に気がつかないのです。

当社の英文履歴書作成やキャリアコーチングサービスを受けていらっしゃる方も最初は90%以上の割合でこの状況に陥っているのが事実です。皆さん、優秀な学歴や職歴がありますが、この麻痺状態は経歴と関係がありません。

なぜそれが起きるかは一つの大きな研究テーマでもありますが、簡単に申し上げますと、「常に環境にプログラムされてしまう」からです。自分で自分の運命をコントロールする努力をしない限り、環境にプログラムされてしまうことは避けられません。例えば、頭の中で何か考えているとしましょう。そのとき、頭の中からボイスが聞こえますよね。そのボイスは自分の考えや声だと勘違いしてしまうのが一般的ですが、実は、周りが貴方をプログラムした結果です。

では、どうすればその麻痺状態から開放できるのでしょうか?

事故、地震、ハリケーン、病気、身近の方の死去等、自分でコントロールできないような大きなショックを受ければ、この状況から抜け出すことができますが、それを期待する人はあまりいないでしょう。では、望ましい脱出方法とはいったい何でしょうか?皆さんそれぞれ思いつくかもしれませんが、3つの方法をここで書かせていただきたいと思います。

一つ目は一番健全な方法でもあります。それは、その状態に陥ないために日々努力することです。スーフィーの世界では「ムハーサバ」という立派な方法があります。「ムハーサバ」はアラビア語で「会計」という意味です。トルコ語でもそれを使います。スーフィーたちが使う意味は「毎日決まった時間に、だいたい夜寝る前に、自分の行動や人生を細かく見直し、どこから来て、どこに向かっているかを考えること」です。

実は、日本のもの造りの世界ではこの方法がよく使われています。定期的なメンテナンスを通じて、問題が発生する前に原因を無くし、発生を防ぐことがまさにそうです。機械のためにする必要があるなら、機械と比べられないほど高い価値のある人間、そして自分の人生のためにはなぜしないのしょうか?

二つ目の方法は問題が発生してからとる対策です。何かのきっかけで自分が麻痺状態に陥っていると気づいたとしましょう。そのとき何をすればよいのでしょうか?急いで何かを決める前に、まず違う環境で冷静に考える時間を持つことをお勧めします。自然の中に行くと本来の自分を思い出します。日本はすばらしい自然に恵まれていますので、どこか近くの山や川へ出かけるのもいいでしょう。また、海外旅行もとてもいいきっかけです。

私が勉強した新潟県の大和町に(今の南魚沼市)八海山という山がありました。ときどきそこに行き、流れている川の音を聞きながら癒されていたことがとても懐かしいです。頭の中でその環境を想像しただけでも嬉しい気分になります。トルコに住んでいたときも、一人で夜行バスに乗り、エーゲ海か地中海に行き、夜波の音を聞きながら海に対して「まだ負けていません」と叫んでいました。タウルス山脈や地中海は人を癒す不思議な力を持っています。あなたもきっとそのような場所があるでしょう。子供のとき隠れた場所とか。そこを思い出してください。

三つ目の方法は専門家のガイダンスを受けることです。昔、第3者のガイダンスを受けることにとても抵抗を感じておりました。アドバイスを聞くことと自分の責任を他人に委ねることを勘違いしていたからだと思います。しかし、世の中で成功した人たちを見ると、必ず専門家のアドバイスを聞いた上で、大事な決断をする人が圧倒的に多いです。リーガルに関しては優秀な弁護士に聞いたり、戦略に関してストラテジストの意見を聞いたりします。また、スポーツ選手も自分ひとりで一生懸命やるよりも、コーチと一緒にがんばった方が良い結果がでます。もちろん、どの分野の優秀な人も、自分の行動で起きた結果に関する責任を自分で持ちます。

健康を保つためにジムに行ったり、運動をしたりしていましたが、自分一人でやることに限界を感じ、パーソナルトレーナーにガイダンスお願いすることにしました。一人でやっていたときと同じマシンを使い、同じような運動をしていたのにもかかわらず、一日で効果が出て、筋肉痛になってしまいました。「やはり、専門家は違う」と確信し、一度過ぎてしまったら戻ってこない時間を大切にするために、一瞬一瞬を大切にしないといけないことをもう一度思い出しました。

当社でもキャリアに関するガイダンスやコーチングを行いますが、クライアントが本当の自分や、本当にやりたいことを発見したときの嬉しさは、クライアントにとっても、私にとってもお金では計れない幸せです。

貴方にも是非、今日から自分の今、そして未来について考え始めていただき、その幸せや開放感を味わって頂きたいと思います。



セルダル・バシャラ
英文履歴書作成のe-Rirekisho.com代表

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